科目概要

教養科目

教養科目は,人類の英知や文化について幅広く学ぶことを通して,多様な知識や教養を身につけるとともに,広い視野と多様な文化的視点を獲得することを目的としています。

造形に関する諸分野・諸領域において重要なことは,個人の造形活動を広く人類の英知や文化と結びつけて考えることです。しかし,どうやって個人の造形活動と人類の英知や文化を結びつけるのでしょう?実は,そのためのカギが,教養科目の中にはかくされているのです。教養科目の学習を通して,多様な価値を認識し,幅広い文化的な視点から個人の造形活動を捉える姿勢を身につけてください。そうすることによって,各自の研究や表現はよりいっそう自覚的なものになるでしょう。

教養科目は,Z群,A群,B群,C群,D群,E群の,6つの分野から構成されます。
Z群: 学習のための基礎;大学で学ぶための基礎的な技能を身につけます。
A群: コミュニケーション;語学を中心に,コミュニケーション能力を習得します。
B群: 自然・身体・科学;科学的な思考や,身体の捉え方について広く学びます。
C群: 社会・歴史;社会学的な思考や,さまざまな視点から捉えた歴史について広く学びます。
D群: 人文・芸術;人文的な英知や現代を捉える思考,芸術諸分野における理論について広く学びます。
E群: 教育;今日の教育にかかわる内容について広く学びます。

造形基礎科目

造形行為や造形活動には,さまざまな領域があります。そしていうまでもなく,それぞれの領域には固有の考え方と技術が存在します。しかし,それぞれの領域での専門的な内容をより深く学ぶためには,専門性の違いを超えた共通基盤としての造形的思考について認識を深めておく必要があります。造形的思考とは,たんに「もの作り」に固有な思考や技術だけを意味することばではありません。例えば色彩理論や形態の認知に関する研究が,あらゆる造形領域での認識に広がりを与えるように,造形的思考とは関連するさまざまな分野の研究と成果と結びついた広がりを持っています。

造形基礎科目の「基礎」とは,何かのための初歩的な段階としての基礎ではなく,あらゆる造形領域に広く応用が可能な,基盤となる考え方や技術という意味での基礎です。造形基礎科目では,すべての専攻領域での学習に通底する,造形的思考の基本要素について学ぶことを通して,それぞれの専攻領域での研究や制作に対する認識の基盤を身につけ,発想のすそ野を広げることを目的としています。造形基礎科目の授業を通して造形的思考の広がりについて認識を深め,それぞれの専攻領域での研究や制作に活かしてください。

造形基礎科目は1・2年次配当科目ですが,1 年次で履修することを強く推奨します。

ハイブリッド科目

ハイブリッドとは,異なる要素や考え方の混成や複合という意味で用いられる言葉です。今日の社会では,それぞれの専門領域が単独でその領域の価値を追究するばかりではなく,異なる領域同士の複合あるいは融合によって新たな価値が創造され,また既存の問題解決にあたるということが行われています。ハイブリッド科目はこうした視点から,領域を横断した学習や,さまざまな交流と複合を通して,今日の造形に関わる多様な価値と可能性を広く認識し,新たな価値を創造することや問題を発見することを目的とした科目群です。

ハイブリッド科目は,ハイブリッドA(専門横断),ハイブリッドB(交流と複合),から構成されています。ハイブリッドAでは,学生が所属する専攻領域を超えた多様な専門性について,横断的に学ぶ機会を提供します。ハイブリッドAの授業を通して,それぞれの専門性を多角的な視点から広く認識し,深めていってください。ハイブリッドBでは,専門領域を複合した授業や,学外との多様な交流,あるいは学生同士や学生と教員との協同などの学習機会を提供します。ハイブリッドBの授業を通して,広く「造形」と「社会」との関係を捉え,自分にとっての価値の創造につなげてください。

サステナブルプロジェクト科目

産業革命以降,人々の生活が豊かになったことは事実ですが,一方では地球温暖化や化石燃料の枯渇,ゴミ問題などが表面化しています。また,発展途上の国々では貧困問題が深刻化し,生命の危機が迫っています。そして,国家間,民族間の対立も解決されていません。こうした現代社会がかかえる諸問題を解決するためには,多様な価値を受け入れるとともに,どのようにして私たちの社会を持続していくかことができるかといった思考が求められています。こうした考え方をサステナビリティと言い,「持続可能性」と訳されています。

サステナブルプロジェクト科目は,人類にとって避けることのできないサステナビリティという考え方にもとづき,今日のグローバルな課題についての認識を深めるとともに,その解決方法を探っていくことを目的としています。サステナビリティは人類共通の課題であり,いかなる造形の領域においても考えていかなくてはならない問題です。サステナブルプロジェクト科目では,段階的な科目設置を通してサステナビリティについて学ぶことができます。サステナブルプロジェクト科目の授業を通して,それぞれの専門領域での研究や制作についての今日的な認識について考えを広げてください。

デザイン専門科目

専門科目は,段階的な履修や選択的な履修をもとに,各自の専門領域にかかわる知識や技術を広く修得することを通して,より高度な表現力や思考力を獲得することを目的としています。専門科目を通して,それぞれの専門性を深く究めてください。

デザイン学科の専門科目は,学科共通科目としての「共通科目」と,専攻領域科目としての「基礎科目」「選択科目」「研究指標科目」「卒業研究」の5つより構成されます。

学科共通科目
共通科目:1~4年次の選択必修科目で,個々の専攻領域の専門知識を拡大するための,専攻領域を越えた横断的な学習機会を提供します。
専攻領域科目
基礎科目:1~2年次の選択必修科目で,専攻領域の中で必要な基礎知識・理論・技術等の修得をします。
選択科目:2~4年次の選択必修科目で,それぞれの専攻領域が有する広く多様な内容に関する学習機会を提供します。
研究指標科目:2~4年次の選択必修科目で,専攻領域ごとに設定された研究指標に基づく学習を通して,専門性における高度な表現力・思考力を獲得します。
卒業研究:4年次指定の必修科目で,それぞれの専攻領域での4年間の学習・研究活動の成果を一つの集大成としてまとめ,発表します。

美術専門科目

専門科目は,段階的な履修や選択的な履修をもとに,各自の専門領域にかかわる知識や技術を広く修得することを通して,より高度な表現力や思考力を獲得することを目的としています。専門科目を通して,それぞれの専門性を深く究めてください。
美術学科の専門科目は,専攻領域科目としての「基礎科目」「研究指標科目」「卒業制作」の3つより構成されます。

専攻領域科目
基礎科目:1~2年次の選択必修科目で,専攻領域の中で必要な基礎知識・理論・技術等の修得をします。
研究指標科目:2~4 年次の選択必修科目で,専攻領域ごとに設定された研究指標に基づく学習を通して,専門性における高度な表現力・思考力を獲得します。
卒業制作:4年次指定の必修科目で,それぞれの専攻領域での4 年間の学習・制作活動の成果を一つの集大成としてまとめ,発表します。

教職課程

本学では,資格課程として教職課程と学芸員課程を開設しています。
教職課程は,教員免許法に定められた教育職員免許状を取得するための課程で,所定の単位修得により美術(中学校1種・高等学校1種)・工芸(高等学校1種)の教育職員免許状が取得できます。本学の教職課程では全国に数々の教員を輩出し,それぞれの教育現場で活躍しています。
学芸員課程は,博物館学芸員の資格取得のため博物館法に基づき開設している課程で,所定の単位取得により学芸員になるための資格が取得できます。学芸員は,博物館・美術館等で専門職とし位置づけられています。

本学では,中学校及び高等学校の教育職員免許状の取得を希望する学生のために,教育職員免許法に基づいて,教職課程を開設しています。
教職課程では教員免許状の取得に必要な専門教育科目(教職に関する専門教育科目,及び教科に関する専門教育科目)が用意されています。
教職課程履修希望者は各学科各専攻の卒業に必要な単位数加えて,教員免許状取得にかかわる科目を修得しなければなりません。
特に「教職に関する専門教育科目」を3年次終了までに全て履修していない場合は,4年次に教育実習を行うことはできませんので1年次より計画的に履修するように心がけてください。
なお,この『教職課程』の項には,教職課程受講者のみ履修可能な科目だけを掲載してありますが,ほかにも教員免許状取得に必要な専門教育科目(教科に関する専門教育科目)と介護等の体験(社会福祉施設及び特別支援学校等で7日間の体験)があることを十分承知しておいてください。
詳細は,キャンパスガイドの『3.履修の手引き 3-2教職課程』を参照してください。

学芸員課程

本学では,資格課程として教職課程と学芸員課程を開設しています。
教職課程は,教員免許法に定められた教育職員免許状を取得するための課程で,所定の単位修得により美術(中学校1種・高等学校1種)・工芸(高等学校1種)の教育職員免許状が取得できます。本学の教職課程では全国に数々の教員を輩出し,それぞれの教育現場で活躍しています。
学芸員課程は,博物館学芸員の資格取得のため博物館法に基づき開設している課程で,所定の単位取得により学芸員になるための資格が取得できます。学芸員は,博物館・美術館等で専門職とし位置づけられています。

本学では,博物館学芸員の資格取得を希望する学生のために,博物館法に基づいて学芸員課程を開設しています。
学芸員課程では,博物館に関する専門教育科目が用意されています。学芸員課程履修希望者は卒業に必要な単位数に加えて,学芸員資格取得にかかわる科目を修得しなければなりません。
特に,「博物館に関する科目」その他指定する「選択科目」を3年次終了までにすべて履修していない場合は,4年次指定の館務実習(博物館実習Ⅲ)を履修することはできませんので,1年次より計画的に履修するようにこころがけてください。
なお,この『学芸員課程』の項には,学芸員課程受講者のみ履修可能な科目だけを掲載してあります。ほかにも学芸員資格取得に必要な専門教育科目がありますので,注意してください。
詳細は,キャンパスガイドの『3.履修の手引 3- 3学芸員課程』を参照してください。

ゼミナール

ゼミナールとは,教員の指導のもとに一群の学生が集まって研究し,発表・討論などを行なう,大学での教育形態を示すことばです。
本学では4年次指定科目として,専任教員等がそれぞれの専門領域での活動に沿った内容の,ゼミナールを開きます。
いうまでもなく,大学の教員には学内での教育活動とともに,それぞれの専門の研究領域における活動があります。本学のゼミナールは,学生がゼミナール指導教員やその専門の研究活動に密接に関わることを通して,その高度な内容に触れ,自らの将来に対する具体的な展望を見い出す場となることを目的としています。同時にそれは,教員にとっても学生との関わりを通して自らの研究を深めていく場となります。ゼミナールとは,教員と学生とがそれぞれに時間やテーマを共有しながら,お互いに研究を深め合っていく場と言えます。
大学生活の最後の1年間において,ゼミナールを通して自らの専門性について具体的・現実的に考察を深め,その将来を見極めることもいいでしょう。また自らの専門領域における意識を拡げる意味において,他領域のゼミナールを通して学習することもいいでしょう。
ゼミナールは,学生個々の学習の思考に,深さと広がりを与えるために設定されていると言えます。